タイトル 世界のごみ箱

新型インフルエンザ

 新型のインフルエンザが流行っていて,大阪市立大学でも昨日の午後から全講義が休講になった。 授業が1週間先送りになったので,講義の準備に少しだけ余裕が出来て自分の仕事が出来るのは有り 難いが,最近は大学でも講義は半期で15回行うことが求められているので,おそらく夏休みを削って 補講をすることになるだろう。夏休みは授業がないことを当てにして学会出張や打ち合わせ会議を既 に入れてしまっているので,それはそれで大変だ。「楽あれば苦あり」とはよく言ったものである。

 最近,都市学科で「都市史」という講義を担当することになったので,文明史や環境史 の本を読んで勉強しているのだが,伝染病は人間が集団で定住することによって発生したと 書かれていて,なるほどと思った。人がこれだけ高密度で暮らすようになり,また国際的に 普通に行き来する時代では,ウイルスはあっという間に広がる。来るべき強毒性のインフル エンザへの対処に向けて,今回のインフルエンザから学ぶことは多いと思うが,海外で発生 したら水際で頑張っても国内に入ってくるのを止められないと言うことは明らかになった訳 で,その覚悟で準備をしていく必要があるのだろう。

 ところで今はマスクの着用が推奨されているが,強毒性のウイルスが蔓延するようになった 時,もし公共空間のごみ箱に使い捨てのマスクが捨てられていたら,きちんと回収されて 適切に処理してもらえるだろうか?感染性のあるごみがその辺りに溢れるようなことになると, 悪夢である。日頃はごみを回収する人のことなどはなかなか意識しない人が多いと思うが, ごみが安全に素早く回収されると言うことは本当に有り難いことである。

インフルエンザの記事の入ったごみ箱


通勤途中の駅で見掛けたもの。新聞の文字がよく見える。
JR西日本のごみ箱は中身が見えるものが増えている。


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